自社商品の販促活動について、お悩みの担当者も多いのではないでしょうか。
数ある販促活動の中で、ぜひ試していただきたいのが、サンプリング広告です。
しかしひと口にサンプリング広告といっても、どういった商品に最適な手法なのでしょうか。
今回は、サンプリング広告の効果が出やすい商品から、サンプリング広告のメリットとデメリットについて解説します。
サンプリングを通じて自社の商品・サービスの売上拡大につなげたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
サンプリングとは、街中や、店頭などで商品の試供品を無料で配布し、消費者に商品を体験してもらうことです。
そして、渡した商品の認知向上と、購買意欲を呼び起こすことを目的としたセールスプロモーション手法の一つです。
わかりやすい例をあげると、よく街中で行われているエナジードリンクのサンプリングがイメージしやすいのではないでしょうか。
例のように、実際に消費者が試飲または試食、もしくはお試しできるため、ダイレクトに商品の魅力や特徴が伝わります。
その場で商品を利用できる点から、購買行動に繋がりやすいと考えられています。
サンプリングにはどういった種類があるのでしょうか。
今回は、6種類のサンプリングについてご紹介します。
店舗や施設など特定のエリアに訪れた顧客に対して試供品やプロモーション資料を配布する方法です。
特定の地域やターゲット層にアプローチできるため効率的に広告ができることと、直接配布することでコストを抑えることができること、実際に商品を体験してもらえることがポイントです。
ブランドの認知度向上やブランド力を強化するための効果的な手段とされています。
幼稚園や塾、小学校、美容院、スポーツジム、ネイルサロン、ゴルフ場、空港などの施設で実施されています。
イベント会場で商品やサービスの試供品を配布する方法です。
イベントの話題性や人気によってサンプリングした商品が口コミやSNSで拡散される可能性があり、ブランド認知度を高めたい際に効果的です。
学園祭や、音楽フェス、スポーツイベントなどターゲット層が特定されているイベントで実施されています。
イベントの規模によっては開催にあたって必要経費が大きくかかってくるため、目標やターゲット、開催場所などをしっかり検討して開催するように注意しましょう。
駅や繁華街の歩道や広場など人が多く集まる場所で商品サンプルや試供品を配布する方法です。
商品のターゲット層が多く集まる場所で行うのであれば、短時間で多くのサンプルを配布出来るため即効性が期待できます。
また人が多く集まる場所なため、幅広い年齢層にアプローチすることも可能です。
配布する人を選んで手渡しできるため、ターゲット層をしぼって配布出来ること、認知度の拡大を期待できるのがポイントです。
しかし、街頭サンプリングを行うためには、道路使用許可の申請をする必要があるため注意が必要です。
ダイレクトメール(DM)にチラシと一緒に試供品を同封して発送する方法です。
配布する際には、事前にターゲット層の個人情報を取得しておくことで顧客ニーズに合わせたアプローチが可能です。
サンプリングする顧客リストを普段から作成しておくと安心です。
商品を購入した顧客に類似商品やサンプルを同梱して送る方法です。同梱広告や同送広告とも呼ばれています。
既に商品を購入している顧客のため、リピーターになる確率が高いためおすすめです。
通販カタログや会員誌、クレジットカード明細、通販商品に同封されることが多いです。
同封サンプリングは、顧客のニーズや興味に合わせてサンプリングをカスタマイズできるため、既存顧客への長期的な購買促進に効果的です。
効率的に収益をあげるためには、企画から発送までの時間を短縮できるよう顧客情報を整理しておくことが大切です。
直接試供品を渡す他の方法とは異なり、専用のHPを介して応募してきたユーザーに対してサンプルを配布する方法です。
商品やサービスに興味を持ったユーザーに配布するため、その後の反響やアンケート回収にもつながりやすいうえに、消費者の属性や購買履歴を収集することが出来るのでターゲット層を絞ったサンプリングができます。
また、直接渡す方法に比べて少ない人員で対応することが出来るのも良い点ですね。
「サンプリング」と一口にいっても様々な種類を紹介しましたが、通常の商品を販売するのではなく、サンプリングを配布することにどんなメリットがあるのでしょうか。
代表的な6つのメリットについてまとめました。
サンプリング広告をうつことで、自社商材について多くの人に認知してもらえる可能性が高くなります。
まだ商品やブランドを知らない人でも、無料で試せることで集客に繋がりやすいです。
商品を試して購入してもらうことで売り上げがあがりますし、購入してもらえなかった場合でも社名や商品について知ってもらえる機会を作ることがサンプリング広告のメリットといえます。
サンプリング広告をうつことで、購入までに至らないが商品に興味があった「潜在顧客」や、気になる商品があっても購入したことがない消費者、購入するか検討していた消費者などの見込み客を増やす効果を期待することができます。
その中でもすでに商品の存在を知っている潜在顧客は、実際にサンプルを使用して気に入れば、購入する可能性が高くなります。
見込み顧客は最終的にリピーターになり、新商品が発売されるたびに購入する顧客になることも考えられます。
見込み客を増やすためには、引換券やクーポン、試供品などを配布することが効果的です。
サンプリング広告をうつことで、商品やサービスを無料で体験でき、通常の販売に比べて多くの人が手に取る機会が出来るため、より多くの口コミが得られる可能性が高いです。
特に家族や友人などのコミュニティ内での口コミは効果が高く、広がりやすい傾向にあります。
若年層は商品を購入する前にSNSなどで発信されている口コミをチェックする傾向にあるため、若年層向けの商品のサンプリング広告を打つ場合は、SNSで出来るだけ多くの口コミを集めることが大切です。
口コミの効果をあげるために、ポジティブな口コミにのみ対応するだけでなく、ネガティブな口コミにも丁寧に対応することでブランドへの信頼性をあげることができるだけでなく、商品の品質向上にもつながります。
サンプリング広告をうつことで、ブランドを知らない人にブランドを知ってもらうきっかけになります。
サンプルを配布しているスタッフの対応がよかった、サンプルの内容が豪華なものだった場合は、商品だけでなくブランドにも好感をいだいてもらうことが出来るかもしれません。
ブランドへの好感度が高くなると、他の商品の購入にも繋がること可能性があることから自社ブランディングを意識しましょう。
サンプリング広告をうつことで、口コミを得られるだけでなく、商品の品質向上に繋がるヒントや、使用感についての感想を直接ヒアリングすることが出来ます。
顧客のリアルな反応を確認することで商品改善に役立てられるだけでなく、新商品の開発にも役立てることができます。
また顧客の反応をみて、よりターゲット層を絞った商品にすることもできるかもしれませんね。
食品や化粧品を店頭で試せるようなサンプリング広告の場合は、実際に利用した人の反応を直でみることができるので、効果検証を簡単に行うことが出来ます。
サンプリング広告の効果検証は、サンプリング調査とサンプリングテストの大きく分けて2通りの方法があります。
サンプリング調査は、特定のターゲット集団からサンプルを集めて、その結果と全体の結果を比べて効果を測定します。
サンプリングテストは、消費者に製品やサービスのサンプルを提供してその反応や使用感をヒアリングします。
また、商業施設の店舗内で行われるルートサンプリングでも販売データなどを確認出来るPOSシステムを使用して効果検証をすることも可能です。
サンプリング広告を展開することで、効果が出やすい商品は、食料品や飲料、健康食品、さらに化粧品や日用品です。
食料品や飲料は、実際に口にしてみないと自身の好みに合っているかどうかわからないため、体感できるサンプリング広告は向いています。
また、いずれの項目にも共通する点ですが、日常的に長期にわたって使用する商品にもサンプリング広告は効果的といえるでしょう。
なぜなら、体質や好みに合っているかどうかわからなければ、購入してもらうハードルが高くなるからです。
そのため、無料で実際の商品を体験できるサンプリング広告を活用すれば、より消費者の購買意欲を促進できるでしょう。
サンプリング広告を展開するメリットとしては、「ダイレクトに訴求できる」「潜在顧客へのアプローチ」「データを入手できる」の3つがあげられます。
まず、「ダイレクトに訴求できる」についてですが、ターゲットとする消費者へ直接渡せる手法のサンプリング広告だからこそのメリットといえるでしょう。
商品を試してもらうだけでなく、その場で特徴や魅力等について説明できる点もサンプリング広告がもたらすメリットの一つです。
多くの方に実感してもらうほど、効果を得やすくなります。
続いての「潜在顧客へのアプローチ」とは、サンプリング広告がオフラインで行う手法であることが関係しています。
たとえば、オンラインで打ち出した施策や販促活動では響かなかった層や、日頃インターネットを使う機会が少ない層にアプローチできることで、購買や来店を促せます。
最後の「データを入手できる」に関しては、直接消費者からのフィードバックをもらえたり、アンケートに答えてもらえたりする仕組み次第で、市場調査ができるということです。
貴重な意見を得られることで、商品や販促活動の改善に活かせるでしょう。
一方、デメリットとしては基本的に「コストがかかる」ことに集約されます。
コストとは具体的に、サンプリング商品を用意するコスト、サンプル品を運ぶ輸送費と、実際に配るスタッフの人件費などです。
サンプリング広告の目的は、最終的な商品購買や来店促進のため、ターゲットや配布場所、配布時間、配布方法などを事前に決めておかないと、労力や商品の無駄になりかねません。
また、単発で行っても効果的でない場合があるため、何度もサンプリング広告を展開することでコストがかさむ、という点も意識しておきましょう。
さらに、現在のように新型コロナウイルス感染症の影響でオフラインでの販促活動が難しい場合、そもそもサンプリング広告が展開できない、リスクも考えておかなければなりません。
サンプリングは商品の認知度を高められる効果的な方法ですが、受け取ってもらえなければ意味がありません。
こちらの記事では、サンプリングの受取率を上げるための方法をご紹介しております。
事前にコツを理解しておくことで、効果拡大が期待できますのでぜひご覧ください。
サンプリング広告は種類によっては、諸経費にかなりの費用を要するものもあります。
効果を最大限に発揮するために、企業としてどのような事業をおこなっているのでしょうか。
サンプリング広告で成果を出している6企業のサンプリング方法についてまとめました。
大塚製薬では、「ファイブミニ」を使ったサンプリング広告が行われました。
「ファイブミニ」は、レタス1.8個分の食物繊維とレモン15個分のビタミンCが入っており、おなかの調子を整える効果が認められた特定保健用食品です。
このサンプリング広告は、うんち記録アプリ「ウンログ」の利用者を対象として、「ファイブミニ」を7日間飲み続けて体の変化を体感してもらう、「my腸活チャレンジ」というキャンペーンが行われました。
その結果、「ファイブミニ」の日販平均が2倍になり、SNSの投稿を通して「ファイブミニ」の認知拡大に繋がる成果を出すことができました。
このサンプリング広告が成功した要因としては、キャンペーンの対象をウンログの利用者限定にしたことで、質の良い見込み客にサンプリング出来たことにあります。
また、「ファイブミニ」を摂取した記録と、日々行っていたウンログの記録をつけることで、体の変化や効果を実感できたため、「ファイブミニ」の売上効果に繋がったのではないでしょうか。
サントリーホールディングスでは、全国の中学生8.5万人を対象にリニューアルした清涼飲料水の試飲を実施しました。
これは商品やサービスを利用した初めての顧客層であるトライアル層を獲得するために行われたものです。
株式会社スフレが無料で配布した「応援ノート」にコンビニエンスストアで清涼飲料水と交換できるクーポンを同封して配布しました。
クーポンとともに熱中症の注意喚起チラシを同梱して夏の水分補給の大切さを伝え、潜在顧客を生み出すことに成功しました。
アサヒビール株式会社では、「ASAHI SUPER DRY CRYSTAL」の発売前に体験型サンプリングイベントが行われました。
これは、イベント会場にある空間の中でDRY CRYSTALの世界観を表現した映像を視聴した方全員に新商品を配布するイベントでした。
3日間の開催で1万人以上が訪れるイベントとなった上、プロモーション映像をみてから新商品を配布する流れだったため、スーパードライ愛飲者や商品に興味がある層にアプローチできた点が成功の要因ではないでしょうか。
このイベント以外にもアサヒビール工場内でビールの試飲が出来たり、TV番組の企画と併せて新商品のサンプルをプレゼントしたりとアサヒビールファンとの交流を大切にしたサンプリング広告が多いようです。
株式会社アドインテが運営するAIICO(アイコ)は、24時間無人でコスメのサンプリングが出来るIoT自動販売機です。
ユーザーの肌の状態などに合わせてパーソナライズされたサンプルの配布をすることが出来ます。
24時間サンプルを受け取れるため、様々な年齢層に幅広く配布出来るところが良い点ですね。
利用者がサンプリングしている間以外は、商品の画像や映像を流すことが出来るので、常時商品の宣伝をすることも可能です。
また、利用者が欲しいコスメを選ぶ際には、肌の状態や肌の色に合わせたコスメ情報と使用方法などの商材情報を合わせたものを提供することでマーケティングデータを収集することも可能です。
株式会社タカラトミーでは、次世代教育支援として学校サンプリングを実施しています。
オンライン授業で「SDGsを楽しく学べる人生ゲーム」や「クイズ・ナゾトキ」などのコンテンツを提供しています。
これらのコンテンツに参加すると、エコかるたやプラレール、ぬりえ、ペーパークラフトなどがプレゼントされるなど、対象の児童や学生が楽しくサンプリングすることができる仕組みになっています。
学校サンプリングは特定のターゲット層に対して一度に多くのサンプリングが出来る方法ですが、学校のカリキュラムや教育方針に矛盾する販促物には制約がかかってしまうため、特に小学生に向けたサンプリングは注意が必要です。
株式会社イングでは、SNSを利用して情報発信を行っており、新作情報やセール情報が定期的に発信されています。
また、このSNSを使用して、フォロワーとの交流を行っており、製品に対する質問に丁寧に回答することで若年層に支持されています。
株式会社イングはSPA業態を強みにしており、店頭での販促行為以外にもフォロワーとの交流を通して顧客ニーズを把握して商品開発や生産調整をおこなっているため、商品の欠品や在庫切れなどのチャンスロスを減らすことができているところも良い点ではないでしょうか。
販促活動の手法として、サンプリング広告を紹介しました。
サンプリング広告は、消費者に直接商品を手にとってもらい、体感してもらえることで購買や来店促進に繋がりやすい手法です。
デメリットもあるものの、展開次第で大きな効果が期待できるでしょう。
他にも幼稚園・保育園イベントや幼稚園・保育園モニタリングを行っているのでぜひご覧ください。
株式会社エンジン
代表取締役 常盤 亮太
世の中の原動力となるような会社にしたい。
その想いから社名を「エンジン」と名付けました。
また、人と人の縁を大切にし、仁義を重んじること。
そして、円陣が組めるくらい、そんな人間の集団を創っていくこと。
そんな想いも込めています。
当社では、企業=人という考え方が根底にあります。
世の中の原動力となるような会社は当然ですが素晴らしい企業であり、
素晴らしい企業であれば、素晴らしい人間の集団であると思っています。