イベントの集客を成功に導く方法と5つのコツとは?

 

「イベントを開催したいけれど人が集まるか不安」「以前に開催したイベントでは集客に困った」
など、集客にお困りの方は多いようです。
集客がうまくいかなければ、イベントは失敗であったと断言できるほど大切であり難しいものですが、集客を成功に導くコツというものは存在します。

今回の記事では、集客を成功させる方法とコツについて解説します。
イベントを成功に導きたいと考えている方はぜひ最後までお読みください。

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イベント集客前に確認すべき事項

マーケティングの一環としてイベントを行う際には、どれだけ集客できるかがイベントの成否の大きな鍵を握っています。

しかし、闇雲に集客のための告知をすればいいというものでもありません。イベントの目的と内容があっていなければ、当然集客は見込めないからです。また、ありきたりでどこでも開催されているような内容でも、やはり多くの集客は難しいかもしれません。

イベントは、そのイベントの目的が明確になっていて、丁寧な分析の上に設定されたターゲット層やペルソナ像が明確になっていること、そして何よりイベントの中身が魅力的であることが求められます。

コロナ禍もあけ、リアルでも、オフラインでも、多くのイベントが開催されるようになりました。ユーザーの立場から見れば、たくさんのイベントの中から、どれに参加するか選ぶことになります。

選ぶ際の視点として、まず大事なのは、自分がターゲット層に入っていると感じることです。20代の方が、「10年で備える老後資金のつくりかた」というタイトルのイベントに誘われたらどう感じるでしょうか。自分にとって老後資金はまだまだ先の話だし、「10年で備え」なければならないほど年を取ってはいないから、何かの間違いではなかろうか、と感じるのではないでしょうか。もしかしたら、自分の親に話して聞かせるために誘われたのかな、と思うかもしれません。

また、イベントの内容を見て、「前にも参加したことがあるな」と感じるイベントと、「こんなイベント内容は見たことがないな」と感じるイベントだったら、どちらに参加したいと感じるでしょうか。

プロモーション活動の一環としてイベントを企画する際には、告知、集客をする前に確認すべき事項がたくさんあります。先に述べたターゲット層の設定、イベント内容の差別化はもちろんですが、それらを的確に行うためには、イベントを開催する目的や目標は何なのか明確にし、ターゲット層およびそこから生まれるペルソナ像をきちんと設定し、適切なイベント会場を用意し、他のイベントとは差別化できるようなイベント内容を考える必要があります。

ここでは、集客活動に入る前に、本当にイベントの企画自体に問題はないのか、今一度イベント集客前に確認しておきたい事柄について、ご紹介していきます。

イベントを開催する目的や目標を明確にする

プロモーション活動というと、イベントが浮かびがちですが、必ずしもイベントが目的達成のために最適なプロモーション活動だとは限りません。

まずは、そのイベントの目的は何なのかを明確にする必要があります。「新規顧客の開拓」、「既存顧客の満足度向上」、「新商品の発表」、「既存サービスの理解促進や更なる普及」など、目的はさまざまであり、その達成の方法もさまざまです。

また、イベントと一口に言っても、体験型イベント、スポーツイベント、音楽イベント、展示会、セミナーなど、いろいろな種類のものがあります。それぞれに特徴があり、向いている目的も異なるので、目的に合ったイベントを企画することが必要です。

例えば、不特定の多くのユーザーに製品・サービスの良さを体験してもらうことで新規顧客を開拓したいのに、講演会を開いてもユーザーは製品・サービスのよさを実感することはできません。また、講演会では不特定の多くのユーザーに参加してもらうことすら難しいです。

製品・サービスが属するジャンルの最新情報をユーザーや関係者に知らせたいのであれば展示会や講演会がよいでしょう。

小さな子どもに楽しく過ごしてもらうことで親への訴求を図りたいのであれば、人気キャラクターを配置したり、子どもが飽きないようにイベントの開催時間を短くしたりといった拝領が必要になります。

このように、イベントの目的や目標を明確にし、細分化して考えていくことで、その目的や目標に合ったイベントの姿は自然と見えてくるはずです。

ターゲットを明確にする

昨今はユーザーのニーズも多様化しており、マスマーケティングの考え方が通用しなくなってきています。
ユーザーのニーズが細分化され、測定可能となった現代では、セグメント分析を適切に行い、ターゲット層を的確に見極め、適切なペルソナ像(ターゲット層に属する具体的な人物像)を設定することが必要となります。ペルソナ像の属性によって、有効なアプローチは変わってくるからです。

例えば、スポーツドリンクの販路を拡大したいとします。調査の結果、「運動時や前後に適切な栄養素やエネルギーの補給」という目的で飲んでいる人は約2割にとどまることがわかりました。スポーツをする人に運動前後のエネルギー補給という目的で飲んでもらえれば、継続的に購入してもらえる可能性が高いので、スポーツと絡めて販路を拡大したいと考え、今話題の新しいスポーツや、次のオリンピックから新しく種目に加わるスポーツの体験イベントを行うことにしました。そこで休憩用に自社製品のスポーツドリンクを配布すれば、運動の前後にスポーツドリンクを飲むことの意義を訴求しようと考えたのです。

このイベントのターゲット層を、休日にレジャーとしてスポーツを楽しむ大学生に設定したとします。偶然売店でチラシを目にした大学生が友人同士でイベントに参加し、楽しく汗を流し、運動する前にスポーツドリンクを飲むのもいいかもしれないと身をもって実感してくれるでしょう。イベントが気に入れば、SNSで発信してくれるかもしれません。

一方、ターゲット層をスポーツ少年団に所属している少年に設定したとします。いくら週末に魅力的なイベントを設定しても、少年団の練習が忙しくて来られない可能性が高いです。この場合は、少年団の担当者に連絡をとり、サンプリング用のスポーツドリンクを人数分送り、配ってもらう方が、プロモーションとしては効果的ではないでしょうか。

このように、ターゲットを明確にし、しっかりとしたペルソナ像の設定を作り込むことで、ターゲットの置かれた状況が見えてきます。ターゲットが難なく参加できるように、イベントの内容をよく吟味していくことで、集客につながります。

アクセス・居心地の良さを基準に会場を選定する

イベントの目的、ターゲットが定まったら、次は会場選びです。

まず、ユーザーを招いてイベントを開く場合、公共交通機関からのアクセスは良好なのかどうかは重要なポイントとなります。また、展示会やセミナーなどで、遠方からも参加者を招く場合は、新幹線の駅や空港からのアクセスも重要となります。

配信のみのイベントの場合は、そこまで交通アクセスのよさは気にならないかもしれませんが、インターネット環境がどのようになっているか確認する必要があります。

また、リアルイベントとオンライン配信の融合型の場合は、交通アクセスのよさと、インターネット環境のよさの両方が求められます。

次に、居心地の良さも重要です。イベント会場としては、イベントホール、ホテルの宴会場、クルーザー、スポーツイベントの場合には競技場などが挙げられます。イベントの目的に合った会場であること、また、想定されている参加者人数が余裕を持って入れる会場の大きさであることが大切です。狭すぎても窮屈な思いをすることになりますし、広すぎてもイベントに人が集まっていないかのような印象を受けます。

また、予算もきちんと上限をきめておきましょう。いい物件を見ると、少しくらい予算をオーバーしていてもいいのでは、と思ってしまいがちです。しかし、イベントはあくまでもプロモーション活動の一環であり、購買活動促進が目的であるということを念頭におき、常に忘れずにいたいものです。

アクセス、居心地の良さ、費用面で条件が合い、希望する日時が空いている会場をいくつか選定したら、必ず下見にいきましょう。下見に行く際は、複数人で行くことをおすすめします。できれば、男女、若い人とベテランの人など、属性の違う人たちで下見に行くことで、お互いに持っていない視点で会場をチェックできます。属性の違う人を揃えるのが難しい場合には、会場チェックシートやイベントの企画書を持参すると、会場の下見に活用できます。

下見での確認ポイントとしては以下の6つが挙げられます。

まず確認したいのは、全ての設備が問題なく使えるかです。プロジェクターやマイクが問題なく使えるか、スクリーンがステージ上に立つ人と被らないかなどは、実際に確認する必要があります。

また、来場者や出演者の動線はどのようになっているかも確認しておきたいです。機材を動かす動線は、希望する演出を行うのに問題なさそうか、トイレへの動線、トイレの数なども確認しましょう。特に、子ども連れのイベントなどの場合は、トイレが会場から近いところにあるか、個室の数に余裕があるかなどは重要です。

利用したいサービスが問題なくそこの会場で使えるかも確認しましょう。食事を提供する予定があれば、会場で食事の手配はできるのか、希望するケータリングサービスは使えるのかの確認が必要です。特に、ケータリングの利用を検討している場合は、会場側がケータリング利用可でも、ケータリングサービスの方の配達範囲外だということも考えられます。

講演会やセミナーなどの場合は、登壇者の方の帰りのタクシーの手配をお願いできるのかなども確認しておきましょう。

駐車場や車寄せがどのようになっているかも確認しておきましょう。

いくら公共交通機関からのアクセスのいいところを選んだとしても、車で来場する参加者はいます。駐車場は何台くらい停められるのか、料金はかかるのか、駐車場と会場は直結しているのかは確認しましょう。

車寄せはあるのか、車からエントランス前で降りたい場合はどのようにするのかも確認しておくと、当日の動線がスムーズです。

また、携帯電話・スマートフォンの電波が入りやすいかどうかも大切です。

運営側も、イベント当日は自社をはじめ、協力業者など、多くの人と連絡を取ることになります。また、イベントの参加者も地図アプリで道を確認したり、帰りの電車の情報を調べたり、イベントの内容によってはその場でSNSに投稿したりと、携帯電話・スマートフォンを使う場面は多くあります。普段、携帯電話やスマートフォンがスムーズに使える環境にいる私たちにとって、携帯電話・スマートフォンがスムーズに使えないことは、予想以上にストレスを感じるものです、場合によっては、携帯電話・スマートフォンの電波状況が悪いことが、イベントそのもののイメージを下げることにつながりかねません。

多くの人が同時に携帯電話・スマートフォンを使う状況に耐えられるだけの電波状況なのかは確認しておくのがよいでしょう。

その他、会場独自の細かいルールが定められている場合があります。会場のルールのために予定していた企画を直前に変更するということのないよう、可能であれば、会場を借りる際の規約を確認することをおすすめします。

効果的にイベント集客を行う方法

次に、集客するための方法について解説しましょう。
大きくは、オンラインの方法とオフラインの方法に分けられます。 

オンラインの方法としては、以下の3つが挙げられます。 

  • ・SNS
  • ・メルマガ
  • ・Webサイト

それぞれに特徴があります。 

一方、オフラインの方法としては、以下の3つが挙げられます。 

  • ・DM 
  • ・テレアポ 
  • ・チラシ 

 オンラインの方法と比べると、人件費などのコストもかかり、非効率なやり方にも感じられます。 

しかし、メルマガとDMを比較すれば、膨大に届くなかで埋もれる可能性のあるメールよりも物理的に相手のもとへ届くDMの方が目に止まる可能性が高かったり、テレアポやチラシ配りも対面や直接のコミュニケーションとなるため、イベントへの動員に向けた熱意が伝わりやすかったりといったメリットがあります。 

それぞれの方法に強み、弱みがあるため、ターゲットや状況に応じて、それぞれを使い分け、あるいはミックスさせて集客していきましょう。 

オンラインでの集客

オンラインでの集客方法はSNSやメルマガ、WEBサイトの大きく3種類に分けられます。今回は、各集客方法の詳細とメリット・デメリットをまとめました。

SNSを活用した集客

SNSを活用した集客では、情報の拡散や新たな顧客獲得が狙えます。SNSの投稿を行い多くの人に拡散してもらえば、今までイベントの存在を知らなかった人にも情報が届きます。参加者にハッシュタグを使って口コミを書いてもらうことで、認知度の向上にも繋がるはずです。

ただ、SNSには日々沢山の投稿がなされるため1、2回の投稿ではすぐに埋もれてしまうのが現状です。より多くの人に見てもらうには、定期的に投稿するなど多少の手間がかかります。

SNSを活用した集客は、炎上のリスクもあります。投稿内容に間違いがないかチェックしたり、誤解を与える表現がないかを入念に確認することが重要です。

メルマガでの集客

メルマガでの集客は、多くのユーザーに一気に情報を届けられます。メールを送るという単純作業なので、人件費(コスト)を抑えられるのも魅力です。

メルマガは、イベントの存在を知っているユーザーが登録しています。興味・関心を持ったユーザーに情報を直接届けられるので、いわゆる見込み客を獲得しやすいです。

ただ、メルマガでの集客では相手に届いたとしても内容をみてもらえない可能性があります。膨大なメールのなかに埋もれてしまい、正しく情報を届けられない恐れがあるので注意が必要です。

WEBサイトでの告知

WEBサイトでの告知では、見込み客の集客を狙えます。SEO対策を行えば、WEBサイト自体を上位表示できるので、情報を新規・潜在顧客に届けることも可能です。イベントの概要やメリットなど、参加に必要な情報を細かく書いておくことをおすすめします。

WEBサイトでの告知でSEO対策を行うには、専門知識が必要になります。専門企業に依頼すると、別途費用がかさみます。

また、SEO対策を行ってもすぐに上位表示されません。ある程度時間とお金を要する作業になるので、人件費(コスト)が発生します。

Web広告

イベントマーケティングにおけるオンラインでの集客方法のひとつに、Web広告があります。
Web広告は、インターネット上で広告を掲載し、ターゲットとする顧客層にリーチすることが可能です。 

まず、Web広告の中でも代表的なものに、Google AdWordsがあります。
Google AdWordsでは、Googleの検索エンジン上に広告を掲載し、検索キーワードに関連した広告を表示できます。 

また、Display Network広告という、Googleが提供するパートナーサイト上に広告を掲載する広告配信方法もあります。
Google AdWordsは効果測定や解析が容易であり、広告予算に合わせて柔軟に運用することができます。 

また、SNS上で広告を掲載することもできます。
FacebookInstagramTwitterなど、各SNSが提供する広告配信サービスを活用することで、ターゲットに合わせた広告の表示やターゲティングが可能です。
たとえば、Facebookはユーザーの興味や行動履歴、またはSNS上の友達関係などから個人の属性を把握し、ターゲットに合わせた広告の表示ができます。 

SNS上の広告は、ビジュアルやキャッチコピーを効果的に訴求することができる点が特徴的です。
Web広告は、効果測定が容易であり、広告主がアクセス解析ツールを用いて広告効果を評価できます。
また、Web広告は、リアルタイムで反応が得られるため、早い段階で集客効果を確認しながら、事前に目標を定めたKPIに従って広告運用を最適化することができます

ただし、Web広告にはクリック詐欺や誤クリック、バナーブラインドなどの問題があるため、広告表示がされるサイトやSNSユーザーのプロフィールを的確に把握し、適切な配置とキャッチコピーの運用が必要になってきます。
また、広告費用が高額になりがちなため、運用計画を立てた上で予算とのバランスを考える必要があります。 

動画広告

イベントマーケティングにおけるオンラインでの集客方法のひとつに「動画広告」があります。
動画広告は、YouTubeやニコニコ動画などの動画共有サイトや、SNSのフィード広告などで配信されます。 

動画広告は、人々の目を引くことができるため、視聴者に印象づけやすく、ブランド認知や商品・サービス紹介に適しています。
動画広告は、15秒から60秒程度の長さの動画が多く、視聴者の興味や好奇心を刺激するような内容が求められます。
また、広告に含まれる
CTACall To Action)が非常に重要であり、簡潔でわかりやすい文章や、リンクやQRコードの設置などで、視聴者が商品やサービスに興味を持ち、詳しい情報を知るためのアクションを起こしやすくなります。
動画広告の配信方法には、インフィード広告やスキップ可能なプリロール広告などがあり、目的に応じて適切な広告配信形式を選択する必要があります。 

また、広告配信の効果を測定するために、CTRClick Through Rate)や視聴率、リピート率などの指標を設定し、分析することが重要です。
しかし、広告の配信コストが高いため、効果的な配信にはしっかりとした予算や配信戦略が必要となります。 

また、視聴者に迷惑をかけないよう、必要以上に音量を上げたり、長すぎる広告を配信したりすることは避けるようにしましょう。
総じて、動画広告は、視聴者に商品やサービスを直接的に紹介できるため、イベントマーケティングにおいて非常に有効な集客手段のひとつといえます。 

オフラインでの集客

オフラインでの集客方法にはDMやテレアポ、チラシなどの大きく3種類があります。各集客方法の特徴やメリット、デメリットを紹介します。

紙のダイレクトメール

イベントの概要や参加方法などが書かれた小冊子を、郵送で直接相手に届ける方法です。紙のダイレクトメールなら、イベントの開催を知らせたい人に確実に届けられます。郵送することで、遠いエリアにお住まいの方にも確実に届けられるのが魅力です。

ただ、紙のダイレクトメールで集客する場合、相手に開封してもらう必要があります。興味・関心を引くような工夫を行うことが大切です。紙のダイレクトメールは紙代や郵送費など、コストが発生するのもデメリットです。

テレアポをかける

テレアポ(テレフォンアポインター)は、電話で直接集客を行う方法です。直接相手と話せるので、イベントの概要や開催への想いを伝えられます。普段インターネットをあまり使わない層にも、情報を届けられるのもメリットです。

テレアポでは、一人ひとりに電話をかけるため人件費(コスト)がかかります。電話を断られたり、相手が出なかったりすることもあるので集中力が大切です。話に詰まらないように、事前に会話内容をまとめたり練習したりする必要もあります。

チラシのポスティング

チラシのポスティングは、直接自宅のポストに投函する集客方法です。人の目に止まりやすく、新規顧客を狙えます。イベントを開催する周辺地域に限定すれば、効率的にまわることも可能です。イベントの存在を知ってもらう良い機会にもなります。

チラシのポスティングは、時間と手間がかかります。直接ポストに投函する必要があるため、効率を重視するなら人件費(コスト)も発生するのがデメリットです。またチラシお断りの住居にはイベント情報を届けられません。

イベント集客を成功させる5つのコツ

集客力の高いイベント開催のためのコツを5つの観点から紹介します。

参加ハードルを下げること

集客の前提は、参加のハードルを下げることです。 

たとえば、オンラインでの申し込みだった場合、ワンクリックで申し込みが可能なものと、申し込みに2ページ、3ページにわたって情報の入力が必要なものなら、どちらの参加ハードルが低いでしょうか。
答えは明らかに前者です。 

また、オンラインでの参加方法を設けることで、場所や時間、交通費によって不参加となる人を減らせます。
申し込みに際して、できるだけ心理的ハードルを下げてあげることを意識しましょう。 

わかりやすい告知を心がける

イベントを成功させるためには、わかりやすく、しっかりとした告知が欠かせません。
告知がきちんとできれば、参加者の理解を深め、心に響く広告効果を期待できます。
そのため、告知については注意を払う必要があります。 

まず、告知の対象となる人を明確に定義することが大切です。
ターゲットとなる人たちがどのような情報を求めているのかを把握し、必要な情報を効果的に伝えることが重要です。
告知の媒体も、ターゲットとなる人が参照しやすいように選定する必要があります。 

次に、伝えたい情報をわかりやすく、簡潔にまとめることが大切です。
とくに、参加費用や日時などの情報は、明確に伝えることが必要でしょう。 

また、イベントの内容や目的についてもわかりやすく、魅力的に伝えることが肝心です。
そのためには、イベントの特徴や目的、参加者に与えるメリットを伝えるようにしましょう。 

最後に、目に留まりやすいデザインを採用することも重要です。
色使いやレイアウトに気を配り、視覚的なインパクトを与えるようなデザインを採用します。 

以上のように「わかりやすい告知」は、イベントを成功させるために欠かせない要素です。
参加者が情報を収集することで、イベントに対する関心度が高まり、参加したいと思うようになるため、告知には丁寧に取り組む必要があるでしょう。 

オリジナリティを出すこと

イベントに参加しないと得られない体験を用意するなど、オリジナリティやレア感を出せるのであれば用意しておきましょう。
思わず行きたくなるような仕掛けがあればあるほど、集客に直結します。

ターゲットに合わせた集客方法を選ぶこと

前述した通り、集客の方法はいくつかあります。
しかし、イベントに集客したいターゲットに応じて、方法を使い分けることが、集客効果を最大化させるために必要になります。
たとえば高齢者メインのイベントならば、効果的なのはSNSよりも、インターネットを使わないポスティングやテレアポでしょう。

開催したイベントを振り返ること

唯一、イベント終了後に行うものですが、次回以降のイベント開催に向けて、決して疎かにしてはいけないところです。
良かったところ、悪かったところを振り返りし、次回のイベント開催までに改善点を洗い出せる体制を整えておきましょう。

特色を出し他のイベントと差別化する

リアルでも、オンラインでもさまざまなイベントが行われている中で、ユーザーに「行きたい」と思ってもらうことが、集客につながります。

モノだけでなく、体験や経験が重視される傾向にある昨今では、オンリーワンの体験ができることが重視されています。

スポーツ体験イベントであればまだあまり普及していないスポーツが楽しめたり有名スポーツ選手から指導が受けられたりする、調理イベントであれば外国の珍しい郷土料理が食べられる、作品制作体験であれば世界にひとつだけの自分のオリジナル作品が作れる、ファッションの展示会であればデザイナーから制作秘話が聞ける、などといったことです。

そのイベントならではの特別な体験ができるイベントは集客力も高い傾向にあります。

また、特別な体験まで行かずとも、地域のゆるキャラと写真が撮れるフォトブースを設ける、SNSに投稿した時に映えるような面白い写真を撮れるブースを用意する、景色が美しいところであれば、うまく景色をバックに写真を撮れる位置に足のマークを貼っておくだけでも構いません。

講演会であれば、講師の著作にサインを入れてもらえる、講師の著作が割引価格で買えるといったことでもいいでしょう。

そのイベントに参加して、本来の目的プラスアルフのおいしい体験ができることをアピールすることで、他のイベントと差別化することができます。先に述べた講演会の例であれば、本来の目的は講演を聞くことであり、プラスアルファのおいしい体験はサイン入りの本が手に入れられることや講師の著作が割引価格で購入できることです。

その時その場所にいたからこそ体験できたオンリーワンの経験は、イベントに対する満足度も高くなりやすいです。また、SNSに好意的なコメントと共にアップされるなど、二次的、三次的な宣伝効果も狙いやすくなります。

しかし、開催される前のイベント情報で、「このイベントは面白そうだ」とユーザーに思わせられなければ、集客にはつながりません。

チラシや自社ホームページ、SNSなどに載せるイベントのタイトルのつけ方やキャッチコピーのつけ方、説明文の書き方も工夫しましょう。イベントの趣旨を簡潔に表し、かつ、イベントの持つ雰囲気に合ったものが望ましいです。少ない文字情報の中からでも「面白そうだ」「このイベントに参加すれば、面白い体験ができそうだ」と思わせることが、より多くのユーザーを集めるという視点では大切です。

季節の行事やトレンドを組み合わせる

開催するイベントと、季節の行事やトレンドをうまく組み合わせることも、集客力を高めるための方策のひとつです。

例えば、東京湾納涼船では、浴衣を着て乗船すると乗船料が割引になるキャンペーンを行いました。納涼船という夏の楽しみに、浴衣という夏の風物詩を着て乗船することで、夏らしく魅力的な写真が撮れるとあって、好評を博しました。

また、多くのショッピングモールで大きなクリスマスツリーや七夕の短冊を見かけたことがあるのではないでしょうか。これらも、季節の行事を購買促進活動に取り入れた例です。

日本にはお正月の書き初めや餅つきに始まり、四季を通じて季節の行事が豊富にあります。しかし、昨今では、家で餅つきをしたり、お彼岸におはぎやぼたもちを作ったりする家庭も少なくなりました。自宅でやらなくなったからといって興味が全くないわけではなく、地域の公園などで餅つきイベントがあると多くの人が詰めかける様子が見られます。自宅でやるとなると準備が大変、教えてくれる人がいないなどの問題からやらないだけのことで、チャンスさえあれば体験したいと思っている人が多くいます。

実際に、料理教室でのひなまつりにちなんだ体験講座や、公民館での母の日父の日にちなんだ制作物作りのイベント、暑中見舞いに合わせた紙漉きイベントなどは、早期に多くの申し込みがあるようです。

このように、季節の行事は多くの人が気になりながらも、自宅で行うにはハードルが高いと感じている心理を利用して、季節の行事と自社イベントを組み合わせたプロモーションイベントを実施することで、高い集客が期待できます。

コンビニエンスストア大手のファミリーマートでは、2023年5月、人気アニメキャラクター「ちいかわ」とのコラボ企画である「むちゃうマーケット おかいものキャンペーン」を開催しました。対象商品を3個購入するとオリジナルステッカーがもらえるキャンペーンを実施したところ、主要キャラクターのステッカーは初日になくなるほどの盛況となりました。こちらは、トレンドと組み合わせて購買促進を図った例です。

2023年夏には、東京の松屋銀座でアニメ「SPY×FAMILY」展が開かれました。オリジナルグッズが売れるのはもちろんのこと、松屋銀座の中で食事を摂ったり、お茶をしたり、ウインドーショッピングをしたり、と、展示会以外のところでも購買活動が促されている場面が多く見られました。

その他にも、多くの人気アニメや映画が、ショッピングモールとコラボレーションを組み、購買活動の促進に一役買っています。そのアニメや映画のキャラクターのオリジナルグッズが欲しい、購入するともらえるノベルティが欲しい、というファン心理を利用してのものです。

〇〇のノベルティがもらえるからこのイベントに参加する、という考え方のユーザーも多くいます。この心理をうまく利用し、自社イベントとトレンドのものを組み合わせることで、今まで以上に大きな集客が期待できるかもしれません。

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イベント集客で役立つツール

ここからは、実際にイベント集客を行ううえで役立つツールを紹介していきます。
ここでは、ほぼ必須ともいえる以下の4つについて解説します。 

  • ・SNSアプリ 
  • ・メールマーケティングツール
  • ・イベント管理アプリ 
  • ・クーポンやプロモーションコード作成ツール

それぞれ見ていきましょう。 

SNSアプリ

イベントの集客には、SNSアプリが非常に役立ちます。
SNSアプリは、FacebookTwitterInstagramLINEなどさまざまな種類があり、これらアプリを活用することで、多くの人々にイベントを知ってもらい、参加者を増やすことができます。 

まず、SNSアプリでイベントの公式アカウントを開設することが大切です。
アカウントを開設したら、毎日のように投稿を行い、イベントの情報を発信していきます。 

また、イベントに参加する人たちとのコミュニケーションを取れる場としても利用できます。
参加する人たちに対して、質問や疑問に対応することで、イベントに参加する意欲を高めることができます。 

SNSアプリでは、ハッシュタグを活用することも重要です。
たとえば、TwitterInstagramでは、イベントの名前に加えて「#イベント名」や「#開催場所」などのハッシュタグを使用することで、イベントに関連する情報を一括検索することができます。
ハッシュタグを使用することで、参加者をより多く獲得することができます。 

また、SNSアプリでは、広告を出すこともできます。
場合によっては、インフルエンサーに広告してもらうことも効果的でしょう。
多くの人に告知できるだけでなく、簡単に広告を作成することができるため、時間対効果が非常に高いです。 

以上のように、SNSアプリはイベント集客に欠かせないツールのひとつです。
適切に活用することで、効果的な集客が可能になります。 

メールマーケティングツール

イベント集客で役立つツールのひとつに「メールマーケティングツール」があります。
メールマーケティングには、参加者を個別にメールで呼びかける方法と、メーリングリストを作成して一斉配信する方法があります。
個別メールの場合、一人ひとりに合わせたメッセージを送ることができます。 

たとえば、前回イベントに参加した人には、今回のイベントの情報だけでなく、前回のイベントの感想やフィードバックのお願いなど、個人的なメッセージを加えることで、参加を促すことができます。
一斉配信の場合は、大量のメールを一気に配信できます。
そのため、多くの人へ同時にイベントの情報を届けることができます。 

また、配信したメールを分析することで、開封率やクリック率を確認することもでき、メールの内容や配信タイミングの改善ができます。
ただし、スパム行為と見做される可能性があるため、受信者が明示的に同意した場合にのみ配信するよう注意が必要です。 

また、送信先のリストを作成する際には、適切な収集方法を行い、個人情報の取り扱いにも十分に注意することが重要です。 

イベント管理アプリ

イベント集客で役立つツールのひとつに「イベント管理アプリ」があります。
イベントを成功に導くためには、細かなスケジュールやタスクの管理が欠かせませんが、これを効率的に実現するためには、イベント管理アプリが大きな助けとなります。 

イベント管理アプリには、スケジュール管理機能やタスク管理機能があり、イベントの単発的な予定だけでなく、長期的な計画の実行や進捗管理も容易に行えます。
また、イベントに参加するスタッフやボランティアとのコミュニケーションを促進するための機能も備わっています。
スケジュールやタスクを共有したり、オンラインでの打ち合わせや報告書の作成などにも使え、効率的な業務の実現に役立ちます。 

さらに、参加者の情報管理やチケット販売、イベントの広告配信などを行えるイベント運営ツールが提供されているケースも多く、イベント主催者にとっては、イベントの運営を一元管理できるため、管理作業の軽減にもつながります。 

このような機能を組み合わせたイベント管理アプリを活用することで、より迅速で的確なイベント運営が可能となり、集客や顧客満足度の向上につながることが期待されます。 

クーポンやプロモーションコード作成ツール

イベント集客で役立つツールのひとつに「クーポンやプロモーションコード作成ツール」があります。
これは、イベント開催店舗やウェブサイト上で入手可能なクーポンやプロモーションコードを作成することができるサービスです。
クーポンやプロモーションコードは、イベント集客において非常に効果的な手段です。 

これらを利用することで、参加費の割引や特典の付与などを行うことができ、イベントに参加する人々のモチベーションを高めることができます。
クーポンやプロモーションコードを作成する際には、まずは目的に応じたコードの種類を選択します。 

たとえば、割引率やポイント還元などの具体的な条件を設定することが可能です。
次に、利用可能な期間や対象となる商品などを設定し、コードを発行します。
クーポンやプロモーションコードを使った集客活動を行う場合には、発行したコードをイベント開催店舗やウェブサイト上で公開するだけでなく、SNS上やクーポンサイトなどに掲載することも重要です。 

また、コードが利用されたことによる効果測定を行い、次回のイベントの改善に役立てることも大切です。
クーポンやプロモーションコード作成サービスを利用することで、イベント集客の成功につながるさまざまな手法を試すことができます。 

イベント準備に必要なものとは

イベントは、しっかり準備していても当日になるとてんやわんやしがちです。
事前に必要なものを、シーン別に把握しておくことで、落ち着いてイベントを遂行することができるでしょう。

準備物は、基本的に以下の3パターンに分けられます。 

  • ・受付使用の物
  • ・会場使用の物 
  • ・その他準備物

それぞれ解説していきます。 

イベント開催を検討されている方は、ぜひこちらの記事もご参照ください。 

イベント準備に必要なものは?チェックリストをご紹介

受付使用の物

受付使用の準備物は以下の通りです。 

  • ・運営のマニュアル
  • ・フライヤーなどの配布物 
  • ・筆記具
  • ・メモ帳
  • ・付箋、クリップ、輪ゴム
  • ・テープ類
  • ・名刺受け箱
  • ・延長コード
  • ・受付看板
  • ・会場全体がわかるマップ
  • ・来場者リスト
  • ・来場者用のパス
  • ・ノートPC 
  • ・スマートフォンの充電器
  • ・ポータブルWi-Fi
  • ・領収書・金庫(有料イベントに限る)
  • ・おつり用のお金(有料イベントに限る)
  • ・ゴミ袋

会場使用の物

会場使用の準備物は以下の通りです

  • ・当日の流れを記載した台本
  • ・レーザーポインタ
  • ・登壇者用の飲料水
  • ・PCを繋ぐためのケーブルや端子
  • ・スケッチブック 
  • ・マジック
  • ・プロジェクター
  • ・スクリーン 
  • ・マイク
  • ・マイクスタンド 
  • ・スピーカー< 
  • ・椅子とテーブル 
  • ・演台
  • ・ホワイトボード

なお、なかには会場内で用意されている物もあるため、事前に確認しておきましょう。 

その他準備物

その他準備物は以下の通りです。 

  • ・誘導用の反射棒
  • ・誘導用の案内板 
  • ・関係者用の飲食物
  • ・当日のプログラム

イベントの集客が上手くいかない場合に見直すべきこと

イベントの集客が上手くいかない場合、以下のポイントを見直す必要があります。 

まず、ターゲティングができているかを確認することが重要です。
イベントを開催する対象の層を明確にし、その人たちが興味を持つであろう趣味やテーマ、価値観などを把握することが必要です。
そこから広告の配信先や、SNS上でのプロモーション方法を選択・修正できます。 

次に、広告が多くの人に届いているかを確認しましょう。
配信先や配信時間、配信方法に問題があるかもしれません。
広告配信のタイミングや頻度を調整することで、集客効果をアップさせることができます。 

さらに、広告内容が伝わっているかを確認することも重要です。
顧客が何を求めていて、その求めるものに対して、イベントがどう役立つのかを明確に伝えることが大切です。
広告のデザインやコピーを見直すことで、より効果的な広告配信を実現できます。 

また、開催時期や場所を見直すことも必要です。
企画したイベントの内容やテーマに対し、その時期や場所がマッチしているかを検討しましょう。
開催日時や場所を変更することで、より多くの人たちに届けることができます。 

以上のように、集客が上手くいかない場合には、ターゲティング、広告の届け方や内容、開催時期・場所など、さまざまな要素を見直す必要があります。
これらのポイントを加味して、より効果的な集客を目指しましょう。

コツを押さえれば集客は成功できる

集客の成功がイコール、イベントの成功といっても過言ではありません。それほどに集客は大切です。
集客効果を高めるための明確な方法と、押さえるべきコツがあることがわかりました。ぜひ、本記事の内容を次回のイベント集客に活かしてください。

他にも幼稚園・保育園イベント幼稚園・保育園モニタリングを行っているのでぜひご覧ください。

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