道を歩いていると、チラシやティッシュをもらったり飲食物のサンプルをもらったりすることがあります。
何かを配布し実際に使ってもらうことで売上増に繋げようとする広告活動がサンプリングです。
サンプリングをする場合には、どのような手順を踏めばいいのでしょうか。
何か許可が必要なのでしょうか。
この記事では、サンプリングを計画するときに特に重要となる「道路使用許可」について詳しくご説明します。
マーケティング担当者は必見です。
あちこちで行われているイメージのあるサンプリングですが、好き勝手に行うことはできません。
その場所の所有者、公道であれば警察署に許可を取る必要があります。
サンプリングを行う場合、その場所の所有者や警察署の許可が必要だとお伝えしました。
では、どのようなケースでどのような許可が必要となるのでしょうか。
サンプリングを実施する場所が、どこかの会場や施設である場合には、その施設の所有者や管理者に許可をとる必要があります。
サンプリングの実施にあたっては、その施設の所有者・管理者としっかりと話し合って、無用なトラブルを避けるようにしましょう。
一般道路でサンプリングを行いたい場合は、公道なので、道路使用許可が必要です。道路使用許可の取り方は後ほどご説明します。
学習塾などのチラシなど、学校の前の道路でサンプリングを行う場合があります。
公道で行う場合には、通常の街頭配布と同様に道路使用許可申請が必要です。
警察署によっては交通の妨げにならなければ許可は不要とするところもあるようです。
しかし、サンプリングをする場合はその都度管轄の警察署へ許可申請しましょう。
万が一トラブルが発生した場合に、無許可であることが分かると、さらに大きなトラブルになってしまいます。
駅周辺や駅構内は、その場所の所有者によって許可を取る相手が変わってきます。
駅前の公道であれば道路使用許可が必要となり、駅構内であれば鉄道会社が所有者となるので鉄道会社の許可が必要となります。
許可を取らずにサンプリングしているケースもあるようですが、不要なトラブルを避けるためにも、必ず許可は取りましょう。
道路使用許可を得ずに公道でサンプリングを行った場合の罰則は、3か月以下の懲役または5万円以下の罰金です。
トラブルを避けるためにも、道路上でサンプリングを実施する場合には必ず道路使用許可を取るようにしましょう。
ポスティングとは、ポストにチラシなどを入れる宣伝活動です。
ポスティングの場合は例外として、罰則の対象外となります。
ポストが設置してあることで、配布物を受け取る意思があると見なされるからです。
ただし、「チラシを入れないでください」と明記してある場合は違法と見なされたり、性風俗などの公序良俗に反するチラシの場合に条例違反となったりするケースがあります。
では、道路使用許可を取るのにはどのような準備が必要でしょうか。
申請先は配布を考えている場所の所轄警察署になります。
例えばサンプリングをする会社の住所がA市、サンプリングを考えている場所がB市の場合には、B市を管轄する警察署になります。
必要な書類はケースによっても異なりますが、以下の5点が必要となる場合が多いようです。
必ず事前に管轄の警察署に確認しましょう。
まず、「道路使用許可申請書」です。
各警察署にも申請書の用意がありますし、各警察署のホームページからもダウンロードすることができます。
地図は、サンプリングをする場所の確認に使います。
インターネット上からダウンロードしたものに丸をつけるなどして、場所がわかるようにしましょう。
平面図は、サンプリングが通行の妨げにならないかどうかを判断するために使用します。
歩道の有無や歩道の幅を正確に記入しておきましょう。
サンプリングのときに実際に配布するものも提出します。
チラシを配布するのであればチラシ、化粧品や飲食物のサンプルを配布するのであれば実際に配布するサンプルを用意しましょう。
道路使用許可申請の審査には手数料がかかります。
金額は都道府県によって異なり、2,000円から2,500円程度のところが多いようです。
申請から承認に必要な期間は3日程度です。
時間がかかる場合もありますので、早めの申請を心がけましょう。
繁華街など、サンプリングを規制されている区域や、抽選となる区域もあります。
サンプリングの計画を立てる段階で確認しておきましょう。
サンプリングは、1件の申請につきスタッフは2名まで、場合によっては1名までとされることが多いです。
例えば同じ駅周辺、同じビル周辺などでも、多少距離が離れていると、別々に申請が必要になるケースがあります。
1つの申請で2箇所まで申請できますが、それ以上の箇所で配布したい場合にはその分申請の数も増えます。
公道でサンプリングをする場合には、道路使用許可が必要なことがわかりました。
道路使用許可の申請は大変なように思えますが、一度やってしまえばその後は比較的簡単です。
また、道路使用許可申請を代行してくれるキャンペーン会社もあります。
必要な申請はきちんとして、安心安全に、サンプリング活動を行いましょう。
他にも幼稚園・保育園イベントや幼稚園・保育園モニタリングを行っているのでぜひご覧ください。
株式会社エンジン
代表取締役 常盤 亮太
世の中の原動力となるような会社にしたい。
その想いから社名を「エンジン」と名付けました。
また、人と人の縁を大切にし、仁義を重んじること。
そして、円陣が組めるくらい、そんな人間の集団を創っていくこと。
そんな想いも込めています。
当社では、企業=人という考え方が根底にあります。
世の中の原動力となるような会社は当然ですが素晴らしい企業であり、
素晴らしい企業であれば、素晴らしい人間の集団であると思っています。